■道具の改め■

マジック道具を観客に手渡して改める事があります。その「改め」ということについて。

かつて、マジック道具を買う判断基準が「客に手渡しが可能か?」という人がいました。カタログの紹介文をざっと見て、おもしろそうだなと思ったら、次はそれが手渡せるかどうか?に移ります。そして、手渡し不可と分かると残念そうに他をあたるわけです。

まぁ、たいへん気の毒な方だなとは思いましたが(^^;)、あえてつっこむ事はしてません。てか、しにくいし。
確かに道具の改めというのは必要な事ではあるのかもしれませんが、流れの中で自然に改める事が可能であったり、無理に改める必要もない物だってあります。
(そういう改めができないような道具はキライ、だからレギュラー物(ネタナシ)が一番だ…というのも、これまた同じくらい視野の狭い話になってしまいますが、それはまた別の機会に)

どうも、道具の改めが好きな?人というのは、なんとか自分の身の潔白を証明しようと必死な人のように思えます。自分には一切秘密はない、タネも仕掛けもない!みたいな。

…それって、自分にやましいところがあるのを大声で叫んでいるようなものじゃない(^^;)?例えは悪いかもしれないけど、犯罪者がオレはやってない!と主張する感じと言うか。見るからにオマエだろ、みたいな。かえって道具に視線を集めてやいまいか。

残念だけど、タネもシカケもあるのがマジックですから。まず、それを受け入れていただかないと、ね。
自分はタネもシカケもある物を人様に見せるのだ…って事。でも、その事を「ずるい」とか「やましい」と思うのであれば…その事に罪悪感を感じるようであれば。人前でやるのはもうちょっと待ってみた方がいいかもしれません。別にマジックはずるくもないし、やましいことをするのでもないんですよ。

最終目標は「自分の身の潔白を証明すること」じゃなくて相手を楽しませることにあるんじゃないかなぁ。



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