■見せないという選択肢■ 大筋はマジックの楽しみ方に似てくるのですが、話をそちらと合わせて引き続き、ちょと話を。 自分のマジックのレパートリーの一つに「見せない」という選択肢を用意しておくといいと思います。 マジックを演じる時、見る人の中に勝負を挑んでくるような人や、好意的に見てくれなそうな人などに遭遇した時なんかに披露しましょう。けしてイジワルで見せないわけじゃなく、意思を持って見せない…と。なんだよ、やらないのかよ、見せろよ…と、言われても「いやぁ、なんかアナタ鋭い人だから。すぐタネばれちゃいそうだし(^^;)」とか言って退いておきましょう。別の話でもしてくださいな。じゃなかったらパズルとかでもいいし。 間違っても「負けた」などと思わないように。あなたは負けてなどいません。 負けたと思えば、それは勝負している事になります。あなたのマジックは勝負なのでしょうか?そんなことはないはず。そこにいる人にはマジックが向いていないのだから見せない、というだけです。 …でも、仮に。 そこにいる人に勝てるだけの技量と知識を自分が持ち合わせていたとしたら? もっとすごい技術と、もっとすごいタネを自分が知っていたのなら。そこで退かずに「じゃ、ご覧に入れましょう」とマジックができたかもしれない。すなわち、自分の努力が足りないがために、そこでできなかったのだ。ああ、そうか、自分が悪かった。もっと知識と、もっと技量を習得しておけばっ! …って、ソレまちがってっから(゚▽゚;)!! そこで、敵意を出して相手のケンカを買ってしまえば、両者が血を流すことになるんです。 なぜ、そこまで言うのかというと…実体験があるんです。過去にケンカを買ったことが…お客さんと勝負をしたことがあるんです。そのエピソードを。
「じゃあ、分かったよ!これラスト勝負な!これが分からなかったらおいらの勝ちだからねっ!」 とばかりに取っておきを一つ披露。相手もよっしゃ!とばかりにラスト勝負にやる気満々で食い入るように見てきます。さぁ!いざ勝負!!勝敗の行方は!? 「…そして、この一枚裏返っているのがアナタが選んだ、ハートの6です!どう?当たったでしょ!?」 …シーン。 …アレ(゚▽゚)? ナニ、この空気わ? 苦虫を噛み潰したような顔のお子様。ばつが悪そうに互いを見合う。 「…おい。もう行こうぜ。」 とお子様軍団、帰還。勝負はマジシャンの勝ちでした。勝ったんです。でも、なんだろう、このものすごくイヤな空気はっ!?なんだろう、このおいてけぼり感はっ!? もう、吐き気がするほどイヤな空気でした。勝負に勝ったのに。ああ、これか。勝負してはいけない理由は。しばらく落ち込みました。 マジックはもちろん勝負ではないけど、もしマジックを勝負に例えるならば。マジックの成功=勝ちを意味するんです。相手よりマジックの知識をたくさん持ち合わせながら勝負をして、勝ったところでアタリマエだし、勝負するなんて事は大人気ない事だったんです。相手を知識という名の力でねじ伏せて「おまえらオレのやるマジックは楽しいだろ?」なんておもしろいわけがない。こんなのはマジックじゃない。自分も相手もおもしろくない。 もし、勝負を挑まれても「え?勝負ってナニ(*゚▽゚*)?」とサラリとかわしてください。間違ってもガチンコ勝負に臨んではいけないのです。 どうしても勝負を挑んでくる人ならば、見せない選択肢を選んだ方が無難だと思います。お互いのためにね。 |
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